「ふしぎなナイフ」は3歳くらいからのお子様の創造力、表現力を育てたいとお考えの方におすすめの絵本です。
文字は少なく、絵を楽しむ絵本です。
現実では起こりえないナイフのふしぎな変化の様子を、リアルな絵で表現されています。
創造力、発想力を豊かにするとともに、物の変化の様子を表す言葉(ねじれる、ほどける、ちぎれるなど)を覚えることが出来ます。
地元の小学校に絵本の読み聞かせボランティアに参加して10年以上になります。
仕事で小学校の司書の先生のお手伝い経験有り。
実際に小学生に読み聞かせした時と、息子が3才の時に読み聞かせした時のリアルな反応をお伝えしていきます。
絵本の紹介
『ふしぎなナイフ』
ふしぎなナイフ
さく 中村 牧江/林 健造
え 福田 隆義
福音館書店 定価990円(税込)
お話のあらすじ
ふしぎなナイフが写真のようにリアルに描かれています。
普通のナイフが次々と変化していきます。
- まがる
- ねじれる
- おれる
- われる
- とける
- きれる
- ほどける
- ちぎれる
- ちらばる
- のびて
- ちぢんで
- ふくらんで
- …
「われる」辺りから想像がつかなくなってきますね。
実際に絵本で変化の様子を見てみてくださいね。
子供の反応
未就園児
ふしぎなナイフの変化の様子にビックリしたようで、目を丸くして見ていました。
ほどけるでは「糸みたいや」と他のものと比べて想像を膨らませているようでした。
ちらばるでは「パズルみたいや」と、ちらばったナイフのかけらをつまむ仕草をしていました。
変化したナイフと似た、他の物を想像していたようです。
小学2年生
「絶対、こんなんならへんやろー。」と言いながら楽しそうに見ていました。
読み進めるうちに、「次はこうなるんとちがうかな。」と自分でナイフの新しい形に変化した様子を想像しながら見ている子もいました。
「きれるとちぎれるは一緒と違うん?」と表現方法に疑問をもった子もいました。
「きるはハサミできるんとちゃうか。」
「ちぎるは手でビリビリちぎるんかな。」
こんな風にみんなで意見を出し合っていました。
読み聞かせのポイント
文字はほとんどなく、絵を楽しむ絵本です。
1ページめくるたびに子供は想像を膨らませていきます。
子供の様子をみて、想像して満足できてから次のページをめくるようにしましょう。
まとめ
ふしぎなナイフの変化の様子は、子供の柔軟な発想力を引き出してくれます。
物の変化する様子を表す言葉も覚えることができるので、表現力も身に付きます。
お子様の自由な発想力を育てるのにピッタリの絵本です。
ぜひお子様と読んでみてくださいね。
絵本選びの参考になれば幸いです。
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