「せんたくかあちゃん」はみんな大好きなお母さんが主役のお話です。
「お母さん」と「洗濯」という、日常の題材がテーマになったお話なので、子供はみんな興味を持ってくれますよ。
一風変わった洗濯もの(くつ、カバン、傘、鍋、猫など)がたくさん出てくるので、「変な洗濯物探しゲーム」で遊びながら楽しく読める本です。
単語や物の名前を覚える2歳くらいのお子様も楽しめる絵本です。
この絵本を読むと、洗濯物のお手伝いを喜んでしてくれるようになりますよ。
私はこんな人だよ!
地元の小学校に絵本の読み聞かせボランティアに参加して10年以上になります。
仕事で小学校の司書の先生のお手伝い経験有り。
実際に子供が気に入ってくれた絵本をご紹介していきますね。
絵本の紹介
『せんたくかあちゃん』
せんたくかあちゃん
さく・え さとう わきこ
福音館書店 定価900円(税別)
お話のあらすじ
洗濯が大好きなせんたくかあちゃん。
服以外にも靴や傘、犬やとり、子供までごしごし洗ってしまいます。
色んな物が干された庭には、変わった洗濯物がいっぱい!
さて、ここで問題です。
カエルはどこに干されているでしょうか?
こんなゲームを始めると、子供たちは変わった洗濯物を探すのに夢中になって楽しんでくれます。
そんな様子を空から見ていた雷さまが、おへそをねらって物干し縄の上に落ちてきました。
すると、なんとかあちゃんは雷さままでたらいに放り込み、きれいに洗ってしまいました。
洗い終わった雷さまはしわくちゃで目も鼻も口もなくなっていました。
そして雷さまがすっかり乾くと、子供たちがクレヨンで上手に顔を描いてくれました。
すっかり男前になった雷さま、喜んで空に帰っていきました。
次の朝、また洗濯をしているかあちゃんの方に雷が近づいてきて、薄汚れた雷さまがたくさん空から降ってきました。
「あらってくれえ。いいおとこにしてくれえ。」
そんな雷さまたちに、かあちゃんは
「よしきた まかしときい」
なんとも元気で豪快なかあちゃん、読んでいる私たちも元気をわけてもらえますね。
子供の反応
未就園児
4歳の息子に読み聞かせした時には、「変な洗濯物探しゲーム」に夢中になっていました。
雷さまが落ちてきた時は「おへそ取られたらどうしよう…」と少し不安そうでしたが、かあちゃんがすぐさま雷さまを洗濯する様子を見て大笑い。
でも顔のなくなった雷さまには「なんで顔なくなったん?」とずっと不思議そうでした。
読み終わった後は、私の腕を触りながらせんたくかあちゃんの腕と見比べていました。
雷さまを洗濯してしまうくらい、たくましい腕がいいのかな。
小学校1年生
ロングセラーの絵本なので、小学生の子供たちは「この絵本知ってるー!」という子もたくさんいました。
まず読み始めて子供たちが気になったのが洗濯板。
「あれなに?洗濯機ちゃうやん。」と初めて見るこも多かったようです。
今の時代はなかなか見ませんものね。
たくさんの変わった洗濯物が干されたページではみんなが「ニワトリおったー!」などと言いながら楽しそうに探していました。
小学生の子供たちも雷さまが洗濯されて、しわくちゃで顔がなくなってしまうところが印象的だったようで、「なんでしわくちゃなん?」「顔がないー!」と言いながら笑っていました。
「私のお母さんもパンパンしながら干すで。」
と、お母さんのことを思い出しながら聞いてくれる子もいましたよ。
まとめ
長年愛され続けている「せんたくかあちゃん」は今の子供たちにも大人気です。
子供には雷さままで洗ってしまう、たくましくて頼りになるかあちゃんと自分のお母さんが重なってみえるようです。
この絵本を読んだあとは、子供と一緒に洗濯を楽しんでくださいね。
少しでもあなたの絵本選びの参考になれれば幸いです。
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